
Tangerine Dream
|
|
|
|
![]() |
|
|
|
||
|
The Five Atomic Seasons と題される、春、夏、秋、冬、永遠の季節で構成される5部作。 長崎で原爆の惨禍に巻き込まれた青年(H.T.氏、後に広島に移住)の実体験に基づくコンセプト作品である。 本作はその第1作目であり、原爆投下前の春を表現している。 計6パートからなるノンストップアルバムで、 前半は Navel of Light(爆心)、 後半は Persistence of Memory(記憶の固執) と題されている。 久しぶりの本格的大作指向に、わくわくさせられる。 特に後半の persistence of memory は圧巻だ。 #4のリズムパターンはタンジェリンドリームでは意外に聴くことの出来ないもので、 近未来的で緊張感のある展開になる。 エッセンスとしてはFAX+49-69-450464レーベルに近いかもしれない。 #5は美しいアンビエントパート。途中でビバルディの春(第1楽章)がコラージュされている。 #6は爽快に走り抜けるシンセ・ロックであり、聴き終えて清々しい気分になれる。 近年の作品のなかでも屈指の仕上がりで、特に1980年代の大作がお好きなら、 一聴の価値は十分にある。 ▲ |
|
|
|
|
![]() |
|
|
|
||
|
シリーズ第2作目。原爆投下される夏までの季節を表現している。 前作同様のノンストップアルバム。 演奏内容は、その延長上にあり、出来栄えは勝るとも劣らない。 特に#3から#4にかけての複雑な曲構成や、輝くようなシーケンスが圧巻だ。 登場人物#5のアユミは主人公の恋人だったが、避ける術のない悲劇が迫っていた。 ここではポップで明るい曲調になっている(終盤、急な暗転あり)。 そして、敬虔でクリアなアンビエント#6へと続いていく。 ラストナンバーは、原爆投下時刻(1945年 8月9日 11時02分)を現している。 複雑なシーケンスを構成しながら進行するが、終盤に時間が止まるような演出がある。 主人公の運命は大きく変わり、 次回作から舞台を広島に移す。 ▲ |
|
|
|
|
![]() |
|
|
|
||
|
シリーズ第3作目。 被爆後の絶望から、新たに歩み出すための意識変革(覚醒)を描いているらしい。 観念的なストーリーになっているようだ。 #1は退廃的で悲しみに満ちた導入部から、次第に力強いシーケンスが立ち上がる。 前2作同様に傑作の予感十分だが、2曲目以降は、ゆったりと流れていく。 #3のスキャットはリアルなボーカルだが、#5はボカロ曲。 全般にLivemilesあたりを緩くしたような展開で、シリーズ中における緩衝楽章かもしれない。 後半のクライマックスは#13で、目の覚めるようなシーケンスが圧巻である。 全編、ほぼノンストップ。 当初、ジャケットには「春」とミスプリントされていた。 現在は訂正されているっぽいので、運良く?入手できれば貴重なコレクションになるだろう。 あまり関係ないけど、ジャケット画像をネタ化してみました。 ▲ |