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山海塾のメンバーでもあり、黒藤院主宰の舞踏家、蝉丸氏公演のサウンドトラック集で、1988〜1996の間に録音されました。
しかし、実際の公演では使われなかったり、2曲同時にプレイされたこともあるそうです。
3曲目「歌うな」を除き、静寂で情緒的なアンビエントですが、
トラック6ではビートが入ります。
鎮魂歌のようだった前作に比べると、気軽に聴ける作品と思います。
冒頭「入場行進」では、清らかなパーカッションが断片的に打ち鳴らされます。 曲の大半が休符であり、あなたはそこで何を聴く?と問いかけられているようです。 「箱庭」「ここで待っていた」「蒼い火」も最小限のフレーズで構成された、儚く美しいアンビエントです。 特に「ここで待っていた」は、秋の夜長的な情緒を感じます。 一方で「歌うな」は、邪悪ともいえるノイズが暴れまわる、異色のトラックです。 このトラックは、バックに空ろなアンビエントが流れていますが、 ノイズがダブのようにカットアウト・カットインを繰り返します。 動・静・動の急激な移り変わりが、ある種の恐怖を呼び起こします。 個人的には、アンビエント・トラックだけのミックスも聴いてみたいです。 スローなビート+メロディアスな「待ってます」は、 映画のエンディングを思わせる趣きあり。 そしてエピローグ的な「沈むのか」は、ノイズ+断片フレーズで進行しますが、 後半は軽快なアンビエント・ビートが加わり、 昇天するかのようなスピード感があります。 タイトルとは相反する曲想かもしれません。 この作品は舞踏のサウンドトラックですが、 いわゆる「ダンス音楽」とは対極の位置にあるような音創りです。 蝉丸氏が、どのようなステージを演じているのか、非常に興味深いところです。 |
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ブックレット裏表紙 |
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