| Cosmology 宇宙論 (1998/2006) | |
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このオリジナルアルバムは1998年、Nerve Nets Recordsより発売されました。 シンフォビエント3部作、木霊・荒廃・伽藍の集大成として高い評価を得ていましたが、 レーベル閉鎖により、ほぼ入手不能になっています。 そこでLavalampレーベルが過去の作品の発売権を取得し、 順次再リリースを行うことになりました。 再リリースに伴って、芙苑晶自身による再ミックスダウンとリマスタリングが行われています。 Lavalamp-3 - total time : |
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再ミックスダウンは完璧を目指すがゆえに難航し、 時には全面やり直しも行われたようで、1年半を要しました。 筆者はオリジナル版を聴いたことがなく、比較はできませんが、 オリジナルのイメージを損なわずにスケールアップされたと考えてよさそうです。 ジャケットなどのアートワークもリニューアルされています。
構成は、前半・後半各30分の壮大なシンフォニー。 トランステクノやハウス音楽がベースになりますが、 電子ノイズ、オーケストレーション、パイプオルガン、コーラス隊など、 あらゆるエレメントが登場する重厚な作品です。 一方でキャッチーなメロディやニューエイジ音楽のような優しさも兼ね備えています。 そして全編通して聴いたときの満足感、充実感は何物にも替えがたいものがあります。
Part1〜Part4(前半)は、クラシカルでシリアスなパートです。 鼓動を模したビートと嵐のようなノイズ。 ハードコアテクノ調のフレーズも入りますが、 ダンサブルというよりも重厚なシンフォニー。 山場はPart3で、疾走するトランステクノ・ビートに炸裂するパイプオルガンが圧巻です。 終盤のギターソロは音量は控えめながら扇情的に盛り上がり、素直に格好良い仕上がりです。 ラストはチルアウト的アンビエントですが、 一癖ある、ゆがんだ音空間です。
Part5〜Part8(後半)は、キャッチーでファンクテイストのあるパートです。 Part5はハウスビートに躍動的なメロディが踊る、キャッチーなトラック。 シングルカットされ、色々なリミックスバージョンがあるそうです。 続くパートは、ミディアムテンポのヒップホップ風ファンクですが、 ファンタジックなフレーズや 教会音楽的コーラスが現れたり、かなり変化に富んでます。 そのコーラスを引き継ぎながら、壮大な最終章を迎え、 そして序盤の音響効果に戻って終了です。
全編にわたって、時計の針音を使ったリズムが現れますが、 これは次回作Chronicle(年代記)への伏線になっているように思えます。
この作品のフォーマットは、ジャン・ミッシェル・ジャールの諸作品に似ています。 たとえば、曲名はアルバム名+Part番号。 基本的にノンストップながら、前半後半(いわゆるA面・B面)に分かれている。 後半の冒頭(ここではPart5)は、シングルカットできそうな明朗なナンバー。 確かに似ている面はありますが、ジャン・ミッシェル・ジャールの垢抜けたサウンドとは相反する、ヘヴィな「ドロドロ感」。 ミックスダウンがいかに大変な作品だったか、ひしひしと伝わってきます。
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