| Hergest Ridge (original mix) (1974/08/28) | |
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ハージェスト・リッジ(夢と幻の地平線)のオリジナルLPは、未だCD化されません。 現在出回っている全ての CD音源は企画盤BOXED収録バージョンであることは、周知のとおり。 「アーティストの意向で、そうなっている」と言われているが、真相不明。 この音源は個人的に入手した、盤起こしデータです。 not available on CD - total time : 40.28 |
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taken from original vinyl and noise reduced.
BOXEDバージョンに比べ、瑞々しくクリアなサウンドに驚くばかり。 まさにジャケットのイメージどおり、緑の大地、夢と幻の地平線を感じさせてくれる。 前作Tubular Bellsや次回作Ommadawnに比べて若干地味ではあるが、 優しいメロディに満ち溢れ、涙無しでは聴けないというのも決して大袈裟ではない。 また、初期3作では最も高音質であることを付け加えておく。
#1 Hergest Ridge(ハージェストの尾根)side one
緑が香る草原や丘陵をイメージする、ゆったりとした曲展開だが、きっちり聴いてみると、前作以上に計算され尽くした構成であることが、よく分かる。
導入部は、前作のような印象的なリフレインは入らない。
その「第1主題」はスローで、あくまでも牧歌的。
本来は、第1主題が色々な楽器で引き継がれていくのだが、CDでは伴奏が鳴ってるだけだったりする(なんだかなぁ;)。
雷鳴のようにラウドな演奏が現れて、第2主題に引き継がれる。
以降の展開は圧巻。基本的には第2主題が最後まで続くのだが、表情豊かなアレンジを楽しめる。
季節の移ろいをサウンドで表現しているかのよう。
さしあたって「雷鳴」までを春から夏ということにする。
そして悲しげなオーボエの旋律は、散り行く落ち葉のような感傷。
冬の到来のような、緊張感あふれるベース・ミニマルに乗って、クリスマス・キャロル。
コーラス隊に引き継がれ、雲の切れ目から差し込む陽光が、一面に広がる雪景色を朱に染め、春の訪れを予感させるようなクライマックス。
そして第1主題を再現した、神秘的なエンディングが、消え入るように続いていく。
#2 Hergest Ridge(ハージェストの尾根)side two
ここからは、本格的な春の訪れ。暖かいフォーク・タッチの第2主題から、新展開。
なんて美しいメロディなんだろう、としか言い様がない。
第1主題による緩衝楽章を経て、いよいよ大詰め。
通称エレクトリック・サンダーストームと呼ばれる、扇情的で、ぶ厚い音の洪水(これも第2主題)。
ただ押し流されるように、翻弄されるのみ。
再び序盤のテーマに戻り、ドラマティックに終了する。
結論として言えるのは、BOXEDは企画盤に過ぎないこと。 Tubular BellsとOmmadawnもBOXEDバージョンが存在するが、 これらも粗削りなミックスであり、一味違ったサウンドに感じる。 あくまでも「特別編」なのだ。 やはり「アーティストの意向」は不可解である。 Virginで保管されるオリジナルマスターテープが、作業者のミスで、 BOXED版で上書きされてしまった、との説があるほど。
この音源はどのようなアナログ盤を使用しているのか不明だが、 プロ用のキャプチャ装置(できればLaser Turntableのような非接触タイプ)を使い、 高サンプリングレートと拡張ビット精度でリマスタリング&ノイズ除去を行えば、 オフィシャルリリースに堪える音源を作れると思えるのだが、如何でしょう?