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ネクターは1970年、英国人によって結成されるが、活動の場はドイツだった。 ジャーマンロックとして紹介してよいものか微妙だが、グループ名がドイツ語表記なので、OKとした。 「ネクター」はギリシャ神話の「不老不死の妙薬」転じて「果実をすり潰して作られるドリンク」を意味する。 この作品は、ネクターの1stアルバムだ。 タイトルは某小説にインスパイヤされたのは明らかだろうが、関連性は不詳(EarthもEyeも球体だが)。 アルバム全体で一つの作品をなす、サイケデリック・トータルアルバム。 導入部は、過剰なエフェクトのエレクトリック・ギターと電子ノイズが、クシャクシャ、キュンキュンと飛び回る。 初期Pink Floyd のA Saucerful of Secrets を強く連想させられる。 全体のテーマは#2と#13で、円環構造になる。 演奏はテクニカルで、手数足数多いリズムはイタリアンロックを彷彿とさせるほど。 前半には彷徨うような断片的インスト、後半にはボーカルパートを多く配している。 特に後半はシンフォ系としても楽しめる、畳み掛けるような展開だ。 サウンドの要は、ギターの弦を擦りまくる浮遊感たっぷりの効果音に、メロトロン(ストリングス&フルート)、そしてオルガン。 #2のハモンドオルガンは、まんま某○ルカスみたいで笑った。 ただボーカルのサウンド処理は粗く、リバーブを濫用したアマチュアっぽさが残念だ。 それでも音質がクリアなので、あまり古さを感じることなく聴ける。 蛇足だが、アナログ盤では#6の終わりで、ひっくり返していた。 このタイミングは、#7の1:12 に続いている。 これ以前のパート(ゆっくりフェイドイン)は#6とはミックスが異なるので、CDでも、そのままになっている。 ▲ |
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タイトル曲は彼らの初期代表曲であるオルガン・シンフォ・メタル大作。 オルガンは某エマーソンみたいなものではなく、唸るオルガン。 導入部の効果音がフェイドインし、オルガンのアルペジオが始まる瞬間、 そして中間部の展開が終わって、オルガン主題につながっていく瞬間。 まさに至高のひとときだ。 中間部は、複雑な構成の骨太ヘヴィ・ロックだが、 小さなハコで残響出まくったような音質が気になるところ。 リマスタリングにより、クリアで心地よい音になってきているが、もともと音割れ気味の箇所もあり、音質向上にも限界があるようだ。 他に特筆するべき点は、 十八番の「哀愁のエレキギター・アルベジオ」が現れること。 また、前作#11の終盤のコーラスが再び現れること。 ラストはオルガンにねじ伏せられ、波の擬音とともに消えてゆく。 後半4曲も、ノンストップのメドレーになっている。 ミックスは、余分な装飾音など無くて、ストレートなサウンドになっている。 #2の歌い出しは、某フロイドのクレイジーダイヤモンドにそっくりって、こちらの方が先でした。タイトル曲に比べて淡々とした展開だが、ラストのKing of Twilight は一度聴いたら忘れられないメロディだ。 この曲は、アイアンメイデンがカバーしているそうなので、試聴してみた。 あれっ、別の曲じゃん、違ったか、、、と思っていたら突然切り替わるように始まる。 微笑ましいくらい、オリジナルを尊重したアレンジだった。 ▲ |
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アナログ盤では2枚組みの3rdアルバム。 1stアルバムのようなサウンドエフェクトは完全に姿を消して、演奏そのものをストレートに聴かせるスタイルになっている。 特に、よりハードになったギターが目立っている。 白熱した演奏が繰り広げられるが、スピーカーに布団をかぶせたような音質の所為で、いまひとつ、のめりこめない。 最新リマスターを確認したわけでないので、何ともいえないが、世代の若いマスターでも発見されない限り、改善は難しそうだ。 #1は3・3・2拍子?のリリカルなナンバー。 #2は途中、ビートルズの「ノルウェイの森」が、まんま歌入りで現れる。 #4後半のインストでは、凄まじい演奏力を見せつけられる。これで音質が良ければ。。。 #5はアルバムを代表するポップチューン。 ただしポップなのは序盤だけで、後半はヘヴィに展開していく。終盤は爽やかさも無くなりドロドロしている。 シングルカット(前半のみ収録)されているが、ミックスやマスタリングから別物である。 #6は中間部からの加速後が良い感じ。エンディングに珍しくエフェクトあり。 以降も比較的長尺の2曲があるが、どちらも「シンフォ風プログレ」を期待するべきではない。 ライブのセットリストに加わることの多い#7は、基本ブルースか。 #9はジャズっぽいイントロやドラムソロなどのアクセントあり。 一方、小曲の#8は、フォークタッチの佳曲バラード。 ▲ |
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どこか魅惑的なタイトルの4th。 アルバム全1曲相当のトータルアルバムで、各サブタイトルはあるものの、トラック分けはPart1/Part2のみである。 録音状態は従来作よりも大きく向上しており、 1stから5thまでの作品では、いちばんお薦めできるだろう。 Part1は冒頭からクールなカンタベリーサウンドという感じで、歌メロも聴きやすくて良い。 ボーカルは、かん高いコーラス系に、ほぼ統一された。 ギターは十八番の乾いた哀愁アルベジオが全開。 各パートは、サクサクと小気味よく進んでいく。 ボーカルパートをフェイドアウトさせつつ始まる、ラストの奇数拍子ジャズロックが、なかなかツボだ。 Part2最初の主題も名曲だが、ちょっとリズムを溜めすぎか? 終盤はハードロック調になり、このあたりは前作からの流れを感じる。 導入部とラストの音響効果が円環構造になっている。 ▲ |
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一般に「サーカスをテーマにしたトータルアルバム」と言われている。 ならば、従来作のようなノンストップぶっ通しか?と問えば、全く当てはまらず、 #1と#2がザワザワ音で続いているだけである。 いかにもサーカスっぽい演説で始まる#1は、次回作のAutomation Horrorscope を思わせるメロディが現れる。 #2(ネリーさんだ象?)は、このアルバムの特色であるブラスセクションがフィーチャーされる。 全般にファンキー・ハード・ポップ風の小曲で構成される、ご機嫌のロック・アルバムかも。 プログレを期待するなら#4のThat's life がお薦め。 オープニングのユルーいギターストロークからは想像つかない、めくるめく展開が待っている。 ラストは#2と同じテーマで、フェイドインしてワンコーラス演じたらフェイドアウト(もちろん別ミックス)。 このあたりの編集も、あまりプログレ仕様とはいえない。 ▲
以上のようにネクターの各作品は、アルバムごとに傾向を変えている。
そして次回作Recycled で大化けするのだが、逆にこれを飛ばしてしまえば、Down to Earth と次々回作Magic is a Child は自然につながると思えるのだが、いかがでしょう。
もう一度おさらいをしておくと、 |