Klaus Schulze
Jubilee Edition part2 (1997)

disc 11-20 - total time : 79.47 + 79.28 + 79.52 + 69.51 + 78.34 + 74.30 + 75.05 + 79.33 + 76.13 + 73.10 review bottom


disc 11
  1. Ole'!, Concert 1991 16:31
  2. Habla Espanol , Concert 1991 17:27
  3. Gaudi Gaudi, Concert 1991 23:14
  4. Keep up with the Times, Studio 1981 16:14
  5. Fear at Madame Tussaud's, Concert 1977 6:21
disc 12
  1. Titanensee, Studio 1973 27:12
  2. Land der leeren Hauser, Studio 1973 11:17
  3. Studies for Organ, Keyboard and Drumset, Studio 1974 14:53
  4. North of the Yukon, Studio 1972 20:45
  5. I Remember Rahsaan, Studio 1981 5:21
disc 13
  1. Angry Young Moog, Soundtrack 1994 3:45
  2. Kosmisches Gleiteisen, Soundtrack 1994 3:45
  3. Operatic March, Soundtrack 1994 3:44
  4. Kosmisches Gleiteisen, Pt. 2, Soundtrack 1994 1:58
  5. Angry Young Moog, Pt. 2, Soundtrack 1994 13:17
  6. Das grosse Identifikationsspiel, Soundtrack 1973 42:01
  7. Kurzes Stuck im alten Stil, Studio 1970 7:01
disc 14
  1. The Oberhausen Tape, Studio 1976 22:57
  2. The Other Oberhausen Tape, Studio 1976 22:00
  3. Die Erde ist Rund, Concert 1979 11:52
  4. Shadow Piece, Concert 1975 13:02
disc 15
  1. Unheilbar Deutsch, Concert 1985 53:55
  2. Just Skins, Studio 1970 24:39
disc 16
  1. Nightwind, Studio 1973 16:14
  2. Minuet, Studio 1973 11:39
  3. Signs of Dawn, Studio 1973 22:45
  4. Phonetisches Plakat, Studio 1979 7:31
  5. Study for Brian Eno, Studio 1970 7:23
  6. Study for Philip K. Dick, Studio 1972 8:58
disc 17
  1. Dans Un Jardin, Concert 1979 40:01
  2. Faster Than Lightning, Concert 1979 29:56
  3. Study for Terry Riley, Studio 1971 5:08
disc 18
  1. Verbluffe Sie!, Studio 1980 34:25
  2. Seltsam Statisch, Studio 1983 21:34
  3. Kompromisslose Invention, Studio 1980 15:50
  4. Maxxi, Studio 1985 7:44
disc 19
  1. Ein ruhiger Nachmittag, Studio 1980 31:22
  2. The Unspoken Thing, Studio 1987 36:48
  3. Suite Nr. 3, D-Dur, 2. Satz 'Air' (Bach), Studio 1992 8:03
disc 20
  1. National Radio Waves, Studio 1980 53:00
  2. The Midas Touch, Studio 1980.mp3 20:10

Jubileeは25年単位を意味する言葉で、Silver Jubileeで25周年、Gold Jubileeで50周年となる。 本作は、1stソロアルバムIrrlicht発売から25周年を記念して発売された25枚組み作品だ。 このパートには練習曲や試験的なトラックも収録されている点、とても興味深い。 このコーナーは、ざっと聴いた印象メモに留めますので、ご了承ください。

disc 11)
#11-1はフラメンコ風のギターと「あえぎ声」。なんとも艶かしいシュルツェ・サウンドである。 Beyond Recallの頃のサウンドだが、妙にエコーが深い。 #11-2と#11-3も、音や曲名から推測するには、同一ツアーの録音と思われる。 3曲とも完奏終了。 #11-4は、歯切れの良いダンス?ナンバー。初期デジタルポップ調。 #11-5はマスターが劣化した感じで、あまり良くないが、後半の緊張感ある脈打つドローンが強烈。 後半2曲は、フェイドイン始まりっぽい。

disc 12)
#12-1の序盤は、やや強迫的なサイケデリック・ドローン。 ノンビートでオルガン主体のヘヴィなアンビエントである。 #12-2はアコースティックギターとベースに男声スキャット。 エコーが非常に深く、初期Ash Ra Tempelのようである。 キーボード群のシュルツェ節が確認できる。 #12-3はタイトルどおりドラム練習曲で、Mental Door (Picture Music)を思わせるドラムがダッ!ダッ!ダッ!ダッ!っと、シンバルもジャンジャカ鳴りまくる。 ただしバックのシンセとオルガンは内省的で、シーケンスの無いBayreuth Return (Timewind)という印象。音質もMental Doorよりクリアである。 #12-4は、ピキーン!ピキーン!ピキーン!ピキーン!...と繰り返される電子音リズム?がインパクト絶大。 曲そのものは内省的なノンビート・アンビエントである。 #12-5はフルート入りダンスナンバーだが、サワリ収録かも。

disc 13)
#13-1はノリのよいダンスナンバー(アンビエントでスタート)。 即興ではなく、決められたメロディのパターンがある。 #13-2はストリングスを擦るような、浮遊感溢れるアンビエント。 すごくきれいな曲だが、メロディらしいものは無い。 Contemporary Works II の4枚目、トラック2との関連曲のようだ。 #13-3はタイトルどおり勇ましい行進曲。クラシカルでオペラ的なアレンジだ。 #13-4はクラシカルなアレンジの短編アンビエント。 #13-5は1曲目のロングバージョン。まぁ大差は無い。 そして時代は1970年代初期へ。 #13-6は変態電子音と唸るドローンの、とっても濃いトラック。 終盤のオルガンのみが僅かに音楽らしく聞こえてくる。 Soundtrack表記だが寄せ集めではなく、40分余りの長編だ。 #13-7はMoondawnあたりの練習曲に聞こえる。 ドラムがポコポコ(ディレイ付き)で鳴ってるのが、アルバムとの大きな相違である。 残念、明らかにサワリだけ収録だ。

disc 14)
#14-1は脈打つようなシーケンスが特徴で、当時のどのアルバムとも、あまり似ていない。 後半は次第に重量感を増していき、終盤は緩衝楽章になる。 #14-2も#14-1と同じ頃に録音されたようで、シーケンスも似ている。 こちらの方がアンビエントで浮遊感もあるが、残念、フェイドイン始まりフェイドアウト終了。 #14-3は硬質なシーケンスが活躍する中編ライブ(完奏)。1980年代っぽいアレンジである。 オーディエンス録音かもしれないが、非常にクリアな音質だ。 #14-4はアンコール風短編。 Timewind〜Moondawnの頃のようなサウンドで、鋭いドローン系。 場面展開もあって、けっこう楽しめる。

disc 15)
このシリーズにおいて、1980年代のライブ音源は、なぜかオーディエンスっぽい音質だったが、#15-1については高音質といえるのではなかろうか。 導入部の発振音は初期作品と勘違いしそう。 長尺だが、短い曲をメドレーでつなげた感じで変化に富み、軽快でポップでさえもある。 後半、疾走するアパッチビートは、当時のTangerine Dream(アルバムWhite Eagleあたり)にも通じる。 リラックスして楽しめる一品だ。 #15-2は、ごく初期のスタジオ録音。 ドラムソロ(シンバル系は無し)とパーカッションのみのトラックである。 例のダッ、ダッ、ダッ、ダッ、というビートだけ。 オルガンや電子楽器は一切使用されない。

disc 16)
#16-1はアコースティックギター(リズム系で使用)とオルガンによる作品。そしてシンセソロ。 スタイルはWays Of Changes (blackdance) の導入部に近いが、より落ち着いた感じ。 #16-2もアコースティックギターによる作品。 こちらはリズムギターのデュオといった構成である。 緩やかで心地よいサウンドが流れてくる。 #16-3は、類似したスタイルの作品が当時のアルバムに収録されていない、という点で貴重。 リズムマシンというよりも、発振音・パルス音による淡々としたビートが続き、オルガン・ドローン。 中間部から、つぶやくような歌声や息遣い・スキャットが聞こえてくる。 なかなかにトランス的な作品だ。 #16-4は太鼓やドラだけの作品。 無音部分も多く、おどろおどろしい感じ。 #16-5は、ブライアンイーノの名が出てくるが、あまり似てない。 導入部はエフェクト過剰気味で音の大きなドローン。 やはりシュルツェらしさを感じる、初期の貴重なトラックだ。

disc 17)
#17-1はパーカッシブな打ち込みビートで、1980年代初期の雰囲気あり。 硬質なサウンドで、オーディエンス録音っぽい。 #17-2はアーサーブラウン参加のナンバーで、#2-2の展開に準じている。 例の絶叫もあるが、エンディングは短くまとめられている。 音質的にも#17-1と同じコンサートかもしれない。 #17-3はテリー・ライリー風のミニマル・オルガンが炸裂するが、やはりシュルツェ節。 終盤の「回転ムラ」がシュール。 コンパクトだが楽しいトラックである。

disc 18)
#18-1は1980年代らしい軽快な打ち込みビートだが、フェイドイン始まり。 王道的だが、むしろ聴き所は中間部以降の展開。 現代音楽風パートに引き継がれ、起伏のある新たなシーケンスに引き継がれる。 ラストは取り留めなく消え入るように終わる。 良作だが、やはりフェイドイン始まりが気になるところ。 #18-2はトライバルなビートで始まる作品。 The Midas Hip Hop Touch (Dziekuje Poland ボーナストラック)に似ているがアヴァンギャルドではなく、親しみやすく美しい仕上がりである。 #18-3は硬質な現代音楽風ドローン。 #18-4は、シュメーリンクが参加していた頃のTangerine Dreamそっくりなサウンド。 エレキギター風のフレーズやリズムの刻み方など、まんまタンジェリン。 シュルツェらしさは皆無で、ちょうどThief OSTやExitの頃に近い。 それでいて、どこか緩くて笑った。

disc 19)
#19-1は、ソロキーボードによる厳粛なアンビエント。 即興風で展開らしいものもなく、淡々と進んでいく。 #19-2は、MirageかBody Loveのアンビエントバージョンというべき作品で、 ノンビートのシーケンスが静寂の中で輝く。 録音レベルはかなり低めだが、それだけ繊細な音作りということだろうか。 1987年録音ながら70年代テイストのある名演だ。 #19-3は「G線上のアリア」。 完全にイージーリスニングなアレンジ(シュルツェらしさは無し)で、Goes Crassic収録に漏れたトラックかもしれない。

disc 20)
このディスクは1980年のスタジオ録音。 全面的にデジタルシンセとビートを取り入れており、 "X"以前のサウンドとは全く異質といってよいだろう。 #20-1はゆがむようなシンセドローンでスタートするが、 程なく軽快なシンセベース・シーケンスとパーカッションが入ってくる。 音数も整理され、聴きやすいアレンジになっている。 時折り入ってくる硬質なシンセ音が、粗削りと感じるかもしれない。 中盤の急加速はインパクトあるが、終盤はリズムトラックが抜けていき、しばらくしてフェイドアウト。#20-2は基本的にThe Midas Hip Hop Touch と同じだが、ミックスが異なる。 柔らかく重厚な仕上がりで、叫び声が入っていたりするのだが残念、 フェイドイン始まりフェイドアウト終了。

まとめ)
コメントすることは、Part1と大体同じです。はい。


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