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Recorded: Winter 1982/83, Hambühren タイトルのAudentityはaudioとidentityを掛け合わせた造語と考えられ、 「音を聴くことの主体性」のような意味合いになる。 このアルバムは、セバスチャンなる人物を主人公とするストーリーで、2枚組みの大作である。 ストーリーの詳細は手元に資料が無いので不詳だが、セバスチャンとはバッハ(Johann Sebastian Bach)を指すのでは、 と想像している。 全般に明るくシャープなデジタル・サウンド。 前作Tranceferよりも音圧が高くなっているが、Dig Itのようなヘヴィなメタリック感は無いので、 聴きやすい仕上がりではないかと思う。 基本的に#1, #2, #4, #5がビート系、#3, #6がアンビエント。 冒頭のCellisticaはタイトルのとおりセロが大活躍するナンバーで、 テクノ調のダンストラックになっている。 キャッチーな小曲#2, #4に挟まれるアンビエントAmourageは、 奇妙な電子音と、くぐもったようなアコースティック・ピアノの対比が面白い。 Spielglockenはストリングス・テクノで、#1よりは叙情的。 面白いのはラストのSebastian im Traumで、電子音をコラージュした無調のアンビエント。 時折り聴こえるシーケンスは、Crystal Lake (Mirage)を連想させられる。 1970年代のようなコズミックサウンドは期待するべくもないが、 1980年代前半の傑作アルバムであることに間違いない。 Revisited版ボーナストラックは、GEMと題される1時間近い長編。 本編とボーナストラックを2枚のCDに収めるため、本編の曲順が変更されてしまった。 このページに記載したトラックリストはオリジナルの曲順で、 Revisited版では#1, #5, #6(ここまでdisc1), #2, #3, #4, ボーナストラック(ここまでdisc2)になっている。 eMusic配信で入手したので、オリジナル曲順で再生しているが。 GEMは5トラック構成だが、事実上1曲。 冒頭はハープシーコードのような電子音がバン!グワァーン!と鳴る、無調の導入部だ。 荒っぽくて、聴いてて心地よいものでない。 2曲目に進むと、軽快なテクノビートとシーケンスが現れて、基本的に最後まで続いていく。 しかしラストは時間切れフェイドアウトのように聞こえる。 残念ながら。 |