
|
|
|
|
![]() |
|
|
|
||
|
本作では、Erocは既に脱退しており、 サウンド面は、良く言えば洗練され、悪く言えば軽くて特徴がなくなった。 前作Razzia には残っていた「泥臭さ」も、相当に抜けてしまった感がある。 #1から軽くてヘナヘナなシンセとリズム隊で、セラヴィ!パラドックス!の歌詞に泣けてくる。 ニューウェーブやエレポップを軽く聴きたいなら、まぁOKというところ。 でも#2以降は、なかなかイケてますよ。 1分40秒のアンビエント・イントロを経て、 変拍子やブレイクを織り交ぜながらヒネリの効いたアレンジを聴かせる#2。 間髪いれずに始まる#3は、スピード感あるメロディが聴き所。 ボーカルのWildschweinは、サックス吹いてます。 歓声とウニョウニョ・シンセ音で始まる、本アルバム最長曲(#4)は、ミディアムテンポの(産業)ロック調。 その種の曲だ、と思って聴けば、なかなか良い。 エレピのフレーズが秀逸な#5は、あまりにベタなタイトルなバラード。 ザラザラした質感の声が淫靡だな。 スモッグか掛かったような奇妙なリズム隊が弾ける#6(1980年代のプリンスのスタジオアウトテイクみたいな感じ?)と、 不気味なイントロから急に立ち上がる展開の#7も、かなり格好良いと思う。 かつてのファンキーボイスに比べると、硬質で張りのあるボーカルがGOODだ。 #8ではWildschweinのサックス再登場。#9も、ゆったりと聴かせる1曲。 本作も、全編ドイツ語。 あくまで良質の80'sとして聴くべきだろう。 それでも、かつてプログレを演っていた下地が活きているのは間違いない。
Jürgen Cramer / keyboards |