

クラスターは、グループ名「Kluster」にて発足し、メンバーはメビウス、ローデリウス、コンラッド・シュニツラーの3人編成で、2枚のアルバム(他にライブ・アルバムもあるようだ)を発表している。やがてシュニツラーが脱退し、グループ名を「Cluster」に改めて発表されたのが、本作である。一般に、「Kluster」を「K」のクラスター、「Cluster」を「C」のクラスターと呼ぶことが多い。
発売当時は独Philipsレーベルから「Cluster」というタイトルでリリースされたが廃盤になり、追って「Sky」レーベルから「Cluster'71」として再発売された。このCDは、再発版に基づくものである。
「K」のクラスターは基本的に楽器演奏によるインプロビゼーションに深いエフェクトをかけたもので、「C」のクラスターから本格的にエレクトロニクスを駆使するようになった。本作は、発振器、(たぶん)エレクトリック・ギター、エフェクタをたっぷり使用したミュージック・コンクレートのようなもので、好みの分かれる作品だろう。メンバー自身、電子音によるインプロビゼーションを楽しんでいるように聴こえる。次回作である名盤「Cluster II」のための習作と捉えて良いと思う。
曲名は、クレジットされていません。
Alle Titel von MOEBIUS, ROEDELIUS, & CONNY PLANK
Aufgenommen in Hamburg im Januar 1971
| Track | Time | Title |
|---|---|---|
| 1 | 15:33 | |
| 2 | 7:38 | |
| 3 | 21:17 | |
| Total | 44:26 |
各トラックの演奏時間はジャケットを、合計時間はプレーヤの表示を参照しました。
Digitally Remasterd 1995 by Master & Servant, Hamburg
デジタル・リマスタリングが施されていますが、やっぱり硬い音ですね。パルス音というのか、電気的なスパーク音とでもいうのか、ややザラつき気味な部分もあるようだ。演奏内容はタンジェリン・ドリームのZeitに近い印象だが、ぐっと落ち着いた(コモった)音のZeitに比べると、本作はまさに「フィルタ全開」といえます。
Cover Photo & Design : IDEE AG
おそらく、このジャケットはSkyレーベルからの再発版でしょう。しかも、ブックレットではなく、裏面がモノクロ写真の「カード」。しかし、ローデリウスとメビウス諸氏、とってもお若いです。
オリジナルのジャケットは見たことがないので不明。以前、黒いジャケットで、表紙は「CLUSTER」の文字をアレンジしたもの、裏表紙は収録時間だけが書かれたCDを見かけたことがあるが、これがオリジナル・デザインだろうか??